ワクチンパスポートは留学に必要?

2021.8.4

ワクチンパスポートと留学

日本政府は2021年7月12日、海外渡航者向け予防接種証明である『ワクチンパスポート』を発行することを発表しました。この記事ではワクチンパスポートについて、接種証明との違いや、留学を控えている方にとってどのような影響をもたらすかなどを現時点で判明している範囲でご説明します。

ワクチン接種証明書とワクチンパスポートの違い

ワクチン接種証明➡国内用で接種者は全員所持

ワクチン接種証明書は接種を受けた日付・場所・接種したワクチンの種類が記載されているもので、ワクチン接種者全員が保持しているものです。ただし国外での使用は想定されていないため、これだけでは海外渡航時に英文翻訳が必要になるケースやワクチン接種済みの証明として認められないケースもあります。

ワクチンパスポート➡海外渡航用で申請した人のみ所持

対してワクチンパスポートは海外渡航時の防疫措置緩和を目的に作成されたもので、申請をした方のみに交付されます。ただし日本のワクチンパスポートを正式な予防接種証明として認めるかは渡航国によって異なります。

例えば近年人気の高い留学先であるマルタ共和国ではEUやイギリス、トルコ政府が発行した予防接種証明は認可しているものの、日本政府発行のワクチンパスポートは入国規制の緩和対象としては認められていません。このように現時点で日本のワクチンパスポートを使用できる国には限りがありますが、今後30ヵ国程度まで増えていく予定です。

参照:ワクチンパスポートが使用可能な国・地域一覧

ワクチンパスポートが留学にもたらす影響

それではワクチンパスポートが留学予定の国に認定された場合、留学生にとってどのような影響があるのでしょうか。

先述のマルタ共和国では現在、マルタ政府が認める予防接種証明を所持せずに入国する方に対し、14日に間のホテル隔離を求めています。隔離中の宿泊費は1,400ユーロ以上とされているため、授業料やホームステイ費用などの留学費用とは別に20-25万円程度の追加費用が発生します。仮に日本のワクチンパスポートがマルタ政府に認可された場合、この措置が免除になるため、留学生にとっては非常に大きなメリットといえるでしょう。

<ワクチン接種が求められる国や地域・学校>

■カナダ・ペンティクション学区(2021年8月11日)
中学・高校留学で人気の高いカナダの一部の学区では入学条件として最低1回のワクチン接種が義務付けられることが決定しました。
■アメリカ・ECグループ(2021年8月14日)
ホームステイ滞在を希望する方には①渡航時までにワクチン接種を完了していること ②自国でワクチン接種を完了できない場合には、到着後7日以内に米国内でワクチン接種の手はずを整えることが求められます。

■どこで申請できる?

ワクチンパスポートは、ワクチン接種を受けた際の接種券を発行した市町村(通常は住民票のある市町村)で申請することができます。
ワクチン接種後に転居された場合など、1回目と2回目で別の市町村の接種券を使用して接種を受けた場合には、それぞれの市町村が申請先となります。

申請に必要な書類

  • ① 申請書 ※1
  • ② 海外渡航時に有効なパスポート ※2
  • ③ 接種券のうち「予診のみ」部分 ※3
  • ④ 接種済証又は接種記録書 ※4

注:各自治体により必要な書類が異なる場合がございますので詳細はお住いの地域の自治体 HP をご確認ください。

  • ※1 各市町村で準備されます
    ※2 接種証明書に記載されるパスポート番号と海外渡航に使用するパスポートの番号が一致する必要があります。接種証明書を取得した後にパスポート番号が変わった場合には、接種証明書を改めて取得する必要があります。旅券発給申請中の方は、パスポートが交付された後に接種証明の申請を開始してください。また、外国籍の方等、外国政府の発行する旅券でも申請は可能です。
    ※3 ③がない場合、原則としてマイナンバーが確認できる書類(マイナンバーが記載された住民票の写し等)が必要です。マイナンバーが確認できる書類が提示できない場合は、接種を受けた時の住所が記載された本人確認書類でもかまいません。

証明書の形式

接種証明書には氏名や生年月日及び新型コロナウイルス感染症のワクチン接種記録に加え、旅券番号が日本語と英語で表記されています。

ワクチンパスポート

まとめ

現時点では使用できる国が限られているワクチンパスポートですが、海外渡航時に世界共通で使用できる予防接種証明を提示する流れは、今のところほぼ鎖国状態に近いオーストラリアやニュージーランドなどの人気留学先にも波及する可能性が大いに考えられます。

また、国民に対してワクチン接種を強く推奨する国ではレストランやホテル、大人数が集まるスポーツ会場などでも提示が求められる可能性がありますので、これから留学を控えている方はワクチンを接種しておくことでスムーズな海外渡航が実現できるかもしれません。

※ワクチン接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき受けていただくものです。

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