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中学・高校正規留学(ニュージーランド)
英国文化と先住民族マオリの文化が共存するニュージーランドは日本と同じ島国で四季もはっきりしているため、ジュニア世代の初めての留学で特におすすめの留学先です。この記事ではニュージーランドの教育制度や学期制度、公立校と私立校の違いなどをご紹介します。
ニュージーランドの教育制度
ニュージーランドの中学・高校教育は日本の文部科学省にあたるNZQA (New Zealand Qualifications Authority)という機関によって授業や資格の質を一定に保っています。最後の3学年(Year 11-13 )は、NZQAが管轄するNCEA(National Certificates of Educational Achievement)と呼ばれる全国統一の高校教育認定資格を取得します。NCEAはニュージーランド国内の大学に進学する際の判断基準となるほか、近年では日本の大学でもNCEAの試験結果を考慮する学校が増えつつあるため、日本人留学生にとっても無視できない重要な試験であるといえます。
大学進学ではなく手に職を付けたい場合や、特定の分野に特化した勉強をしたい場合は、ニュージーランドの公立職業専門訓練学校であるポリテクニックや私立の専門学校などに進学することができます。
プライマリースクール | インターメディエイト | シニアセカンダリー | ||||||||||
Year | ||||||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
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6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 | 15歳 | 16歳 | 17歳 | 18歳 |
NCEA Certificate Level 1 …レベル1以上の単位を80単位
NCEA Certificate Level 2 …レベル2以上の60単位を含む合計80単位+その他のレベルを20単位
NCEA Certificate Level 3 …レベル3の60単位を含む80単位+レベル2以上を20単位
ニュージーランドは4学期制
ニュージーランドはオーストラリアと同じ4学期制を採用しており、新学年は1月末~2月初旬に始まります。各学期の合間には約2週間のホリデーを挟み、南半球の真夏を迎える12月から1月にかけての学年末には約2ヵ月間の長期夏季休暇があります。
夏休み中は別途ホームステイ滞在費が発生するため、日本人留学生の多くは夏休みが始まる12月初旬から1月中旬頃まで日本に一時帰国し、家族と新年を迎えることが多いようです。
1学期 | 1月下旬~3月下旬 |
休暇(約2週間) | |
2学期 | 4月上旬~6月中旬 |
休暇(約2週間) | |
3学期 | 7月初旬~9月中旬 |
休暇(約2週間) | |
4学期 | 10月初旬~12月初旬 |
夏休み(約2ヵ月) |
最適な渡航時期は?
学年
日本でも学年が上がるにつれて授業で使用されるボキャブラリーが増えるように、ニュージーランドの高校も大学進学が近づくにつれてより選択できる科目が増え、より専門性が高まっていくため、渡航時期は早ければ早いほど現地での生活に順応しやすいでしょう。とはいえ小学校を卒業した時点で海外留学を決断できる子は多くないため、中学校2年~卒業するタイミングでの渡航が理想的です。
渡航時期
最初の2-3学期は留学生向け英語コースに専念するオーストラリアとは異なり、ニュージーランドの中学・高校留学では入学時点の英語力に応じて留学生向け英語クラス(ELS)と音楽や体育など英語力がなくても参加しやすい科目を並行して受講し、語学力の向上に合わせて徐々に本科の割合が増えていきます。
入学前に少しでも英語力を高めておきたいという場合は、私立語学学校が提供する進学準備コースを受講することも可能です。
中学・高校進学準備コースとは、13-18歳の外国人留学生がニュージーランドの中学・高校を卒業するために必要な数学や地理などの必修科目を受講するために必要なスキルを身に付けるためのコースです。HSPでは英語力だけではなく、レポートやエッセイを提出する際の参考文献の探し方や引用する際の注意点、アカデミックな文法スキルなどを身に付けることができます。また、HSPに在籍している約半年間の生活を通してニュージーランドの文化や歴史的背景を知ることができます。
ニュージーランドでの中学・高校生活
ニュージーランドの授業は日本と同じく週5日制で行われます。1クラスの人数は30名程で、1レッスン40~45分の授業を午前中に4~5レッスン、午後に2~3レッスンのような形式で受講します。カリキュラムは選択制で英語や数学、地理、歴史、家庭科、音楽などの科目から自分で自由に選択することができます。クラブ活動では男女問わず国民的スポーツであるラグビーが人気ですが、他にも水泳やサッカーなどのスポーツ系からコンピューターやダンス、演劇などの文科系から自由に選択できます。ただし海外では日本のように卒業まで同じ部活に所属するというシステムは稀で、基本的にシーズンごとに異なるクラブ活動に参加します。
週末は自由行動ですのでホストファミリーと一緒にお出かけしたり、公共交通機関を利用して友人宅に遊びに行ってみたりと、徐々に活動範囲を広げてみると良いでしょう。
時間 | 平日 | 週末 |
06:00~07:00 | 起床・朝食/通学 | 起床・朝食 |
09:00~10:00 | 1時限目 | ホストファミリーとトレッキング |
10:05~11:05 | 2時限目 | |
11:05~11:30 | 休憩 | |
11:30~12:50 | 3時限目 | ホストファミリーと買い物 |
12:55~13:35 | 4時限目 | |
13:35~14:20 | 昼食 | 昼食 |
14:20~15:30 | 5時限目 | 友人と映画やカフェへ |
15:30~17:00 | 自習、課外活動など | |
17:00 ~ | 帰宅 | ホストファミリーとBBQ |
18:00 ~ | 夕食/ホストファミリーと談笑 | ホストファミリーと談笑 |
19:00 ~ | 宿題 | 宿題 |
20:00 ~ | 就寝 | 就寝 |
公立校と私立校の違い
公立校は基本的にニュージーランド国民のための学校なので、在籍している学生の90%以上は地元の学生です。初めの数ヶ月は慣れない環境の中で苦労することも多いですが、私立校に比べて学費が抑えられ、ネイティブ学生に囲まれた留学生活を送ることができるため、日本からの留学生の多くは公立校を選択します。
留学生の受け入れに関してオーストラリアでは各州の教育省が、カナダでは学区の教育委員会が管理し学校選定を行いますが、ニュージーランドの公立校は独自に留学生の受け入れを決定する権利を持っているため、入学手続きをする際は学校に直接願書を提出します。そのため、公立校を選択する際は学校のあるエリア(都会/郊外)、クラブ活動の種類や進学率などのデータをもとに、生徒一人一人に合った学校選定を行う必要があります。
一方、私立校はカトリックやプロテスタントなどの宗教団体によって運営されていることが多いため宗教上の理由や、ボーディングスクールと呼ばれる寮制の学校を希望する場合、私立校ならではの独自の教育方針に共感した場合は私立校を選択することが多いようです。
ただし私立校は留学生割合が50%を超えることもあるため、気付けば日本人学生だけで固ってしまうことも。そのため、私立校に留学する場合は学生自身に高い学習意欲が求められます。
ニュージーランド高校留学費用の目安
ニュージーランドの高校留学費用は公立校・私立校による違いのほか、夏休み中に一時帰国に伴う航空券代や空港送迎費、学校が主催する自由参加の小旅行への参加の有無などによって異なります。大まかな年間の学費と滞在費の目安は以下の通りです。公立校の場合 | 180-230万円(学費・滞在費) |
私立校の場合 | 300-500万円(学費・滞在) |
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