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第45回<トビタテ>持ち前の積極性で高校時代からの夢を叶えカナダにトビタツ!

トビタテ!留学JAPANを利用してカナダに留学した大浦茜さん

「海外留学に行きたいけれど、費用が心配!」という方は多いのではないだろうか?例え借りられたとしても「留学後の返済に苦しむのはちょっと…」というのが本音という方もいるだろう。そこで今回は、2014年よりスタートした全額返済不要の給付型奨学金プログラム “トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム”を活用し、「大学生になったら絶対に留学に行きたい!」という夢を叶えた津田塾大学の大浦茜(おおうらあかね)さんに話を伺った。

夢だった留学を現実に!茜さんの留学へのチャンスの掴み方とは!?

カナダ留学について答える大浦さん

大浦茜さん(津田塾大学)

―茜さんは具体的にどのような留学をされていましたか?

トビタテ!留学JAPANの第3期生としてカナダのプリンスエドワード島大学(University of Prince Edward Island)にて8ヶ月の交換留学を経験しました。現地では、多様性と社会正義研究、そして文化人類学を専攻していました。

―留学に行こうと思ったきっかけは何だったのですか?

きっかけは、高校生の時にもらった母からのアドバイスと短期の海外経験でした。母が留学経験者で英語に関する仕事をしていたりなど、幼い頃から世界が身近な家庭で育った事もあり、「いつか留学に行ってみたい」と思っていました。そんな時に、「大学生になったら一年留学をするといいよ」と母からアドバイスをもらい、大学生になったら留学しようと思い始めました。

―短期の海外経験は高校時代に?
はい。高校2年生の夏に地元の銀行が主催している国際交流プログラムで、10日間のオーストラリア留学に行ったんです。その時は、英語や何か専門的なことを学ぶというより、「海外ってどんな感じか?」を味わうことができた期間だったのですが、その体験が衝撃的でした。

―何が衝撃的だったのですか?

現地の方の暮らし方がのんびりとしていることや、同世代の子達が生き生きとしている様子を見て、価値観が変わっていったんです。「受験勉強や偏差値が全てじゃなくて、世の中ってのびのびと好きなことをしていいんだ」と。

この時の、「異なる価値観に触れて、自分の世界が広がった経験」がモチベーションとなり、「大学でも留学に行きたい!」と強く思うようになりました。

―”トビタテ!留学JAPAN”に申し込もうと思ったきっかけは何だったのですか?

大学の仲の良い先輩に留学について相談をしていたところ “トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム”をお薦めされて、サイトからメルマガに登録した所からスタートし、審査の準備を始めました。

―審査に通るまでどのような道を辿られたのですか?

まず、留学先で何を学ぶか考えました。大学で女性学を学んでいた事もあり、ジェンダーについて興味を持ち、「向こうの大学ではそれを学びたい」と思いました。そこで、大学の交換留学先のリストからジェンダーを学べるところを探し、留学先を決めました。ただ、トビタテの審査の前に、交換留学の審査に通る必要があったので、最初の課題はTOEFLでした。

―トビタテでTOEFLが必要だったのですか?

いえ、トビタテではなく、学校の交換留学に合格するのにTOEFLで80点以上取る必要があったんです。トビタテの応募に関しては語学力や学校での成績は必要ありませんでした。ですので、交換留学に受かるために、独学以外にも学校内外のTOEFLクラスに通いながら対策し、なんとか出願する直前に80点以上を取得することができました。

―そこからトビタテの審査の対策を?

はい、トビタテの審査はまず留学計画を書いたエントリーシートを出すのですが、トビタテの場合は、実践活動(学校以外のフィールドワークなど)が必要だったんです。ですので、現地の教会にある子どもクラブでのボランティアなどを盛り込み留学計画を作成しました。他にも、大学で文章作成などをサポートしてくれる“ライティングセンター”でエントリーシートを添削してもらうなど、できる限りの準備をし、無事 “トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム”の第3期生として留学できることになりました。

お弁当で日本社会がわかる?興味を持った授業で積極的にプレゼン!

カナダのプリンスエドワード島大学

留学先の大学のキャンパス

―いよいよ留学生活開始!どんな所に暮らしていたのですか?

私は学校の寮に住んでいて、中国人の女の子と同室でした。向こうの学校の寮には「レジデンスライフアドバイザー」という学生の中のリーダーがいて、何か困ったことがあったら相談できますし、食事は食堂で食べることができるので、勉強に集中できる環境がありがたかったです。

―学校ではどんなことを学んでいたのですか?

「日本のジェンダー不平等の原因と解決策」を学ぶ目的で、学校では「多様性と社会正義研究(Diversity and Social Justice)」と「文化人類学(Anthropology)」を専攻していました。また、フィールドワークでは大学のフードバンクに参加し配膳をしたり、大学の近くの教会で子ども達と遊んだり、日本の文化を伝えることをボランティアとして活動していました。

―留学中、一番心に残っていることは何ですか?

「お弁当を通じて日本のジェンダー観を見る」というプレゼンをしたことです。

―お弁当?詳しく聞かせていただけますか?

はい。ある日教科書を眺めていたら“お弁当を見れば、なぜ日本の女性社会進出が進まないかが分かる”という記事を見つけました。日本では、当たり前のように、幼稚園や中学、高校でお弁当が必要で、時にはキティちゃんが具材で描かれているような手の凝ったキャラ弁をみんな持ってきますよね。でも、「(お弁当は)母親が作らないといけない」、とか「女性はこうでなければいけない」という日本のステレオタイプに疑問を持ちました。

当初はこの記事についてはクラスのシラバスに入っていなかったですが、「先生!日本の記事が教科書の中にあります。これについて発表をしたいのでぜひシラバスに入れてください!」とお願いをしてみたら、本当にシラバスを変えてくれて、この記事について授業中に取り扱ってもらえるようになったんです。

―すごい積極性ですね!プレゼンの反応はいかがでしたか?

大盛り上がりでした!プレゼンの内容もしかる事ながら、「食べ物」を題材にしたのがよかったのだと思います。

カナダではお弁当というと、ランチボックスにサンドイッチやリンゴを入れただけというような環境がありますので、「日本ではこんなに美味しそうで、種類も豊富なお弁当というものがあるのか」とみんな食いついてくれて。教授からも「今までのディスカッションで一番盛り上がったよ!」と褒めていただき、すごく嬉しかったです。

そして私自身も、この時は自然と流暢な英語ですらすら発言をすることができていました。この時に、「自分の考えを持つことが何かを話す時はすごく大事」だと実感しました。考えるのは英語でなくて、日本語でもよいと思うのですが、人は自分の考えている事だと流暢にしゃべりやすいのだと思います。

―それはよかったですね。順調に進めることができたのですね。

はい、あと、この時は、他のトビタテ!生にも助けられました。スライド資料を作成するために、お弁当の写真がたくさん必要だったので、「お弁当の写真を送ってほしい」とトビタテ!生のFacebookグループに呼びかけるとたくさん写真を投稿してくれて、それで写真が集まったんです。

ライティングができない!茜さんの乗り越え方とは!?

カナダ留学中に出会ったファミリー

教会のボランティアでであったご家族と日本文化交流

―逆に、留学中に大変だったことはありますか?

ライティングでつまずきました。ある授業で定期的に今まで学んだことをまとめて書かなければいけない授業があり、それには大変苦戦しました。例えば「社会構成主義について書きなさい」というお題自体が難しく、またライティングの量が多かったりなどです。

―どうやって乗り越えたのですか?

大きくは二つの方法を取りました。留学先の学校にもライティングセンターがあり、そこで学生をしながらもアルバイトをしているドリュー君という子に出会いました。ドリュー君は日本語を勉強していていることもあって相談しやすかったので、彼に私が書いた文章の文法やロジックの修正すべき点を教えてもらえました。

もう一つは、“オフィスアワー”を活用したことです。私の留学先の大学では、教授の部屋に「質問をしたり、相談をしに来ていいよ」という時間がありました。例えば水曜の13時から15時までの時間のように。その時間にアポイントメントを取って、教授に私が書いた文章を元にフィードバックをいただくようにしました。

―自発的に質問をしにいく姿勢は大切ですね。友人の方などにも相談しましたか?

“トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム”ではメンターとなってくれる人が留学生につくので、メンターさんにも相談する事がありました。

1ヶ月に1回のメンタリングというものがあり、Skypeを使って何でも相談をしていました。私のメンターだった方は自身も留学経験のある方で、本当に頼れるとても素晴らしい方でした。このような相談相手がいた事も、トビタテ!制度を使ってよかった事だと感じます。

留学で知った「色々なことに興味を持つのはいいこと」を大切に学び続けよう。

留学中にイベントに参加した時に様子

学生主催のイベントGlobal Villageでイスラム教の文化を体験

―留学後、帰国されて何か変わったと思うことはありますか?

留学を通して、自分自身を肯定できるようになったのが私の中ではすごく大きかったです。

私自身、留学前から大学の授業でも専攻と違う授業にも参加してみたり、興味があればすぐに色んな事にチャレンジしてみるようにしていました。ですが、中には「あなたはやりたいことが定まっていないのね」と言われるようなこともあり、なかなか自分の事を肯定しきれませんでした。

でも、カナダの留学先では、「この授業にも参加したい!もっと勉強したいです!」と教授に言うと、「いいね!せっかくだから色々なことを学んだらいいよ!そして、学んだことをしっかり繋ぎ合わせるといいよ」と言ってもらえたんです。日本ではどちらかというとあまり肯定されなかった考えですが、「色々なことに興味があるのはいいことなんだ!」と思えるようになりました。

―大浦さんは好奇心が旺盛なのですね。将来はどんな風になりたいですか?

カナダで学んだように、これからも色々なことに興味を持ちチャレンジしていきたいです。そう思えたのも、留学を通じて「どんな経験も必ず役に立つし、無駄なことは一つも無い」と感じたからでした。

せっかく奨学金をもらい留学に行かせてもらったのだから、何かの形で恩返しがしたいと思っています。今、私ができる恩返しは、「一生懸命に学び続ける事」と「留学の魅力を伝え続けること」だと思いますので、引き続きそれを続けて行きたいと思っています。また、将来はグローバルな仕事がしたいと思っているので、今後就職するまでは、企業インターンなどを続けてたくさんの経験を積んでいきたいと思います。

―最後に今後留学を考えている方に何かアドバイスがあれば教えてください。

はい。「英語は完璧にしなくていい」と今、悩んでいる方がいたら言ってあげたいです。ます、英語力ですが、よくあるような文法や単語の細かいミスは、あまり気にしすぎないでよいと思います。それよりも大切なのは、「何かに興味を持ち、そして自分の考えを持つ」という事だと現地で感じました。私自身、「伝えたいという熱い思い」があると、自然と英語もついてくるし、相手に伝わりやすい事を現地で体験しました。あと、もし金銭的な理由で留学を悩んでいる方がいましたら、探してみると色々な奨学金制度もありますので、ぜひ諦めないで探してみてほしいと思います。

ビーバーの解説「留学中を積極的に過ごす2つのポイント」

「日本人学生は発言しない。」世界中でそのような事が言われておる。そして、留学生活の最後まで発言できずに後悔してしまう留学生がいるのも事実じゃ。日本人の国民性なのか「積極的に発言しなさい!」と言ってもなかなか難しいのも現実じゃ。それを打開するポイントは2つの積極性じゃ。

1つ目は、「制度やシステムを積極的に活用する事」じゃ。例えば、今回の大浦さんのように、大学のライディングセンターやオフィスアワーを積極的に利用する事。

2つ目は「積極的に興味を持つこと」。誰だってつまらない事には積極的になるのは難しいのじゃが、好きな事なら積極的になれるものじゃ。今回の大浦さんのように「自分の好きな事が学べるか?」も留学先を決める上で大事なポイントじゃな。

 

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