第66回<スポーツ留学>
「Game on English」を利用しニュージーランドでラグビー留学へ

ラグビーの試合風景

ラグビーの試合風景

「Game on English」
2014年に始まった「Game on English」は、ニュージーランド政府によって企画された、教育事業。英語とスポーツ合体型の新しい留学プログラムで、日本の青少年に英語の集中学習プログラムと専門的なスポーツ技能訓練の場を提供。世界有数のスポーツ大国ニュージーランドの強みを生かし、英語の集中プログラムとラグビートレーニングのふたつの柱から構成されている。滞在はニュージーランド人家庭のホームステイ先。地元の生活や文化を経験しながら生の英語を身につける。
留学する生徒は、KSL(関東高校スーパーリーグ)の加盟高校から各1名ずつ監督推薦で選抜された男子生徒12名。また、プログラムの費用は、フォンテラジャパン社の支援により、全額奨学金で賄われる。

今回お話をうかがった内田洋彰さんは、高校2年の時にこの「Game on English」に参加。高校卒業後にUniversity of Waikato Pathways Collegeへ進学し、現在はUniversity of Waikatoで学んでいる。なぜニュージーランドへの進学を選んだか、ニュージーランドでの学生生活について聞いた。

必ず1年で大学の本科に入学する

高校のラグビー部の同期とクイーンズタウンに旅行した際の一枚

高校のラグビー部の同期とクイーンズタウンに旅行した際の一枚

高校卒業後にニュージーランドに進学されたのはなぜですか?留学するにあたって何か目標はありましたか?
内田:高校2年時にスポーツ庁とニュージーランド政府、フォンテラジャパンさんのご支援の下、関東の12校から1人ずつ選ばれて3週間ニュージーランドのハミルトンにラグビーと英語留学に行きました。その時にラグビーをする環境の良さと、大学の施設の良さに感銘を受けて必ずここに戻ると決めて、今に至ります。教育のレベルの高さも魅力の一つでした。

語学学校のUniversity of Waikato Pathways Collegeに通っていました。レベルは1~8まであり、レベル7を優秀な成績で卒業しないと大学には進学できません。英語の得意な日本人学生でも平均して入学に1年半くらいかかると聞いていたので、必ず1年で入学すると決めました。クラスレベルの更新は3カ月に一度あるのですが、僕が最初に入ったクラスはレベル3。クラスメイトにはたくさんの日本人大学生がいました。

語学学校ではWriting、Listening、Speaking、Readingの4つを習っていました。日本ではあまり学ばない、作文の書き方の授業があったのですが、作文の書き方が何通りもあり、1つ1つ覚えるのが大変でした。でも決策は練習あるのみだと思い、たくさん作文を書くことで力がついていきました。でも一時期、英語の成績がなかなか伸びず落ち込んだことがありました。悲しかったし、留学させてくれた両親に申し訳ないという気持ちになりましたね。それでも目標を果たすため努力した結果、1年で大学に進学できたことは、自分でも頑張ったと思います。

地元のラグビーチームに所属しさまざまな人種、年代の人と交流

試合を観戦してもらった後の一枚

試合を観戦してもらった後の一枚

 目標をしっかりと達成されて、素晴らしいですね!大学生活はいかがですか?
内田:大学では社会倫理学と経済学を学んでいます。授業はレクチャーとチュートリアルという2の授業形態があります。日本の大学に行ったことがないので分かりませんが、レクチャーは大きな教室で行い、チュートリアルは1人の講師と10~20人くらいで、小さな教室で行われます。より専門的な単語が授業中たくさん出てくるので、理解するのにとても苦労しますね。ただ、授業で行う予定のノートが、授業よりも先に公開されるため、それを読んで授業前に予習し、授業が終わると復習もするようにしています。

高校からやっているラグビーは、ニュージーランドでも続けています。今は地域のチームに所属していて、1番上のカテゴリーでプレーしています。そこには年代も幅広く、色々な国籍のチームメイトがいて、英語があまり上手ではない自分に対して暖かく接してくれます。生きた英語を使うことができるので、外で何かしらの活動に参加できると英語力は格段と伸びますね。

他に効果があったと思う英語の勉強法はありますか?
内田:やっていたのは、小児向けの薄い英語の本を読むことです。語彙力を増やすことができ、文の構成、また本を読むスピードが上がります。最初にこの方法を英語のクラスの先生から聞いたときには、「なんで子供向けの本を大の大人が読まなければいけないのか」と思いましたね。でも、先生は「分厚い本だと辞書を引く回数も増えるし、読み終わるまで時間がかかるでしょ。読む気力が減ると、最後まで読み終えないことが多い」と。なるほどと思って薄い本を沢山読むように心がけました。その結果、ニュージーランドに着いたときにはIELTS 3.5、英検3級相当だったのが、1年でIELTS 6.0、英検準1級相当まで向上しました。

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勉強面でなく日々の生活を通して家事が得意になったり、決めたことをやり遂げる力がついた

飲み会で。みんなで仮装大会をして盛り上がった

飲み会で。みんなで仮装大会をして盛り上がった

努力は必ず報われますね。自宅でも英語を使う生活ですか?休日の過ごし方は?
内田:滞在はFlat(シェアハウス)に3人で住んでいます。それぞれに寝室があり、トイレとシャワー、キッチンは共同です。自分が使いたい時に誰かが使っていたりすると、使えないので不便だし、それぞれフラットごとのルールがあるのでそれに慣れるまでに大変ですね。日本人は僕だけなので、家に帰っても英語でのコミュニケーションの毎日ですが、他の住人と色々分担しながら楽しく生活しています。食事はほぼ毎日自炊です。外食をしてしまうと、かなり費用がかかるので、自炊の方がお得で安上がりです。

休日にはラグビーをしたり、魚釣りをしたり、アクティブに活動をしています。また友人宅でのパーティーに参加したりもしています。

充実したニュージーランドでの生活が伝わってきますが、留学生活でご自分が成長したこと、身についたことはありますか?
内田:一度決めたことは最後までやりきるといったところですね。単語の勉強にしろ、進学にしろ、やると決めたことは最後までやり遂げられるようになりました。あとコミュニケーション能力も自信をもって成長したと言えます。

それと、家事ができるようになりましたね(笑)こっちに来てからずっと自分のことは自分でするという生活をしています。料理や洗濯、買い物といったことを毎日こなさないといけないので、必然と身に付きます。

―これから留学をしようと思っている人へのアドバイスがあればお願いします。
内田:留学を決めたら、まだ時間があるからと言って後回しにするのではなく、留学を決めたらすぐにできることを見つけて、コツコツと少しずつ毎日何かはじめてみてください。時間は有限です。留学先に行ってから、もっと早く勉強なり準備をしておけばよかったと必ず後悔します。あーすればよかった、こーすればよかったって短期留学生からよく聞きますし、自分もそう思う節があります。後悔がない留学生活にするためにコツコツやることは大変ですが、今のうちに苦労すればきっと未来が変わります。一緒に留学ライフを楽しみましょう!

ハミルトンに住む、日本人、ラグビープレーヤー!

ハミルトンに住む、日本人、ラグビープレーヤー!

ビーバー教授の解説

「Game on English」は、安倍政権の掲げる「教育の国際化」と、より良い未来のためにスポーツの価値とオリンピック・ムーブメントを広める取り組みである「Sport for Tomorrow」に応えるべく開発されたニュージーランド政府主催の教育事業なのじゃ。
発足から4年目の今年の夏にも12名の高校生がこのプログラムに参加して、累計48名をニュージーランドに送り出しているぞ。

内田君のように、このプログラムがきっかけでニュージーランドや海外での進学を望む生徒がいるのは素晴らしいことじゃ。3週間の体験で世界が広がるような貴重な経験ができているのじゃな。

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